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カテゴリー「熊本弁」の4件の記事

Wednesday, September 26, 2007

語源、言葉の変遷を考える

ここに書いてあった風習「おっとり嫁じょ」でふと。

この風習自体は今の目で見ると以上というかもう駄目だろそんなん、って感じなんだけどそれは置いといてですな。田舎の昔の風習を今論じても仕方が無い部分もあるんで。

元々はたぶん風習の中身の意味そのまんま「嫁になりそうな女を奪ってくる」というところから付いたんだろうと推察される。ちなみに単語の意味はそれぞれ以下の単語からの変容じゃないかな。

奪い取り(る)→うっとる、おっとる→おっとり
お嫁さん→嫁女(よめご)→嫁じょ

熊本南部では奪い取るという意味で「おっとる」、お嫁さんのことを「よめご」という言い方をするのです。余談だが女性器のことを「めめじょ」と言ったりもしますので主に女性の○○という単語を呼び習わすときに末語「じょ」を付けるようですね。

ということで久しぶりに方言について考えてみた。

この時代「おっとり嫁じょ」の風習があった地方の親は男の子供が好きな女の子に結婚を申し込みたくてモジモジしてたらこう言うんだろうなあ。

「はよ、よめごばおっとってこんか!(早く嫁を奪い取って来い)」

まあコレだと熊本弁なんだけどね(笑)
鹿児島弁はまた違うんだよな。

Saturday, June 25, 2005


【半可通のための熊本弁講座】

用語:ば

用法:ば!~ 、ば!  

文例:
ば!なんばしょっと!
(うわ、何してるんだよ!)
(何かに驚いて)ば、ば!ばいたこら!
(わ、うわ、なんだこれ!)

同義語:ばいた、ばいや 等

驚いたときの「わ!」とか「うわ!」とかいう言葉が熊本では「ば!」という1文字に集約される。発音で言うと「ヴァ」という言い方になる。同義語の言い方はちょっと揶揄するような驚き方をする場合に使われるようだ。最近地元のCMでこれを使ったキャンペーンが張られていたなあ。

漫画やドラマなどで馬鹿と言う単語を話すときに「ばっっっかじゃねえの!」みたいな後のカを溜めて言うようなセリフがあるけど、これに対しては「蚊ぐらいで驚くなよ」みたいなボケをかますと面白いかもしれない(嘘)。

Monday, June 20, 2005


【半可通のための熊本弁講座】

用語:っ(動詞の接尾語)

用法:~っ(と)  

文例:
すっ(と)、みっ(たい)、やっ(とか!)、とっ(とね?)
(する(よ)、みる(んだよ)、やる(のか!(恫喝的用法))、とる(のかい?))
とっとっと?こことっとっと
((この席って)とってる(予約してる)の?そう、ここはとってる(予約してる)んだよ)
何ばしょっと?
(何をしてるんだ?)
何ばすっかんばすっやかましか!
(何をするかにをする(言われるのが)うるさい)

前回の形容詞と同様に、動詞で「~る」という単語はほぼすべて「~っ(と)」という用語に変換される。文例に書いたけど、武田鉄也あたりが九州(熊本)弁の例として良く使うのがこれ。ばびぶべぼの濁音とこの吃音っぽい「っ」の用法が熊本弁を特徴付けていると言っても良いかもしれない。

Friday, June 17, 2005

ばってん
【半可通のための熊本弁講座】

用語:ばってん

用法:~ばってん、ばってん~  

文例:
こんライブ面白かっばってん高かったいね。
(このライブ、面白いんだけど(チケットの)値段が高いんだよね)
ばってん何ば言いよっとかいっちょん分からん
(しかし何を言ってるんだかさっぱり分からない)

同義語:ばってん-くさ、ばってん-が、ばってん-たい 等多数

しかし~、だけど~といった逆説的なニュアンスで使われる。
ばってん荒川というご当地タレントがいらっしゃるのだが、共通語的に翻訳するとしかし荒川、もしくはだけど荒川なんてことになるのかな。全国的にも有名な方言だとは思うけど、実は若い人はあんまり使わないので熊本人にいきなりこれを使うとびっくりされるかもしれない。
同義語に関しては丁寧語としての扱いや、熊本も北と南で言い方がずいぶんと違う感じの物があるのでそれを挙げてある。

*****

ふと思い立って方言講座をやってみることにした。とは言っても俺自身は母親が福島の人なこともあってあまり突っ込んだ説明は出来ないかも、ってなところで「半可通のための熊本弁講座」というタイトルにしてみた。とりあえず次は動詞と形容詞の用法について触れる予定。

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