宮台、誤認。
宮台の人は同時代性を持たずに単に遡ってアニメを見るから誤認が酷い。
こうした「小世界」を見直す動きの中で、富野さんが真面目に「小世界」に向き合うのに対し、斜に構えた脱力系として出てきたのが「大世界の中の陳腐な日 常」を描く大友さんや押井さん。中間に位置するのが『マクロス』です。僕は「小世界の見直し」はいい方向だと思いました。実際『ガンダム』『マクロス』 『ボトムズ』など豊かな作品が生まれた。ただこれらはやがて通俗化する。例えば『マクロス』に描かれたオタク的な妄想です。
いやいやいや、全く違いますって。上記の認識だと宮台的捉え方の「オタク的な妄想」は結果的に通俗化したように読めてしまうでしょう。マクロスははなっからそれを狙って始められたアニメであって”やがて通俗化する”などという偶発性を狙ったものでは無いことをきちんとさせておかないと。押井を必要以上に持ち上げるために他作品を貶める論評は看過できないなあ。
それと押井作品に対比させるんであればタイムボカンシリーズが俎上に上がらないんじゃあ論拠に厚みを持たせられませんがな。言葉ざわりの良いガンダム・ボトムズぐらいを言われても。
松本零士がSF的素養を駄目にしていった部分があるってのには大いに同意する(※)んだけど、そこをもって押井アニメ以外がそれより下みたいなイメージを流布されるのはやめていただきたい。
※だからといって松本零士が面白くないという結論にはならない。あえて宮台の言うSFを捨て去ったことで漫画家松本零士としての人気は生まれたわけで、インタビュー部分での感情の発露は自分たちが同時代性から取り残されていく過程での単なる嫉妬と羨望だと思われ、共感できないしする必要も無い。
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