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Saturday, May 22, 2010

20100522現在におけるebookビジネス界隈(特に検閲部分)に関する雑感

最近Appleの検閲に対する姿勢に批判が集まりがちなんだけど、世界共通のwebサービス運営を模索する際に、世界中の倫理観と闘うという状況は避けて通れない。が、それを正対し対応するためには莫大なコスト負担が必須となる。

よって、現状Appleが取る検閲(ibookの掲載許可制限)の姿勢はそこと闘うコストを自身が負担しないというスタンスを取ろうとした場合極めて正しいビジネスライクな態度だと思う。特にハードウェアの覇権を握りたい、そのために教育分野に自身のガジェット利用を進めたいという(主にジョブズがずっと自身の中で温めている)悲願を達成したいと考えるなら最大公約数的倫理観でエログロナンセンスを排除していく姿勢を固持するのは有効な方法論であろう。

ただ、これは自身がコストを負担しないという表明・実践なだけであり、実質的に全てのアングラ要素を排除しているわけではない事に目を向ける必要がある。排除しているのはあくまでもibooks、itunesストア内だけであり、Appleではないebookコンテンツを楽しめるサイトやアプリ、例えばイーブックジャパンのコンテンツ閲覧アプリやAmazonKindleのReader、最近上場を果たしたパピレスのレンタルブックサービスなどは、現状アプリ配信を停止したとか制限が加えられているという情報は得られていない事がそれを物語っている。(*)

要は自分で何とかしろよって状態なわけだから、まずは既存のサービスが頑張るしか道はないのかなとも考える。確かDMMあたりも参入の流れと聞いているので青年アダルト向け関連の配信については上記サービスとともに頑張っていただくとともに、同人や個人配信登録のシステムも、特にトランクルームサービスなどの有用なシステムを持っているイーブックジャパン辺りに拡充の道を開いていただけると有り難い。前に送ってきていたアンケートで携帯配信との共有化も図るような検討を考えている節も見受けられたので是非とも頑張って欲しいところだ。

逆にいい加減にして欲しいのが講談社。働きマンがibook登録から弾かれたとかどっかのインタビューでいけしゃあしゃあと抜かしていやがったけれどもお前んところはそもそもイーブックジャパンに働きマン登録してんじゃねえか。誰にでも読んで欲しいんならそっちのiPhone・iPadでの制限を解除すれば良いだけ。寄生獣とかの旧作にいたるまですべての作品で(データの共通性があるにも関わらず)
わざわざ機種規制して自分とこの利益につなげようって根性が浅まし過ぎ。イーブックジャパンのデータが廉価ならそれでもまだ納得がいくけどほぼ現物書籍と同じ値段で売って廉売してない状況で利益だけ持って行こうという姿勢が全く駄目。

そもそもが、その利益はきちんと作家の元に届いてるのか。現状聞いてる限りでは現物と同じ権利料金で出版社がまるまる残りを総取りというような話しか聞こえてこないけどどうなってるのかねえ。


(*)とは言ってもFlash排除事件のようにいつジョブズの胸先三寸で弾かれるか分からないってのが一番の懸案事項ではある。そもそもヒッピー文化から派生した何でもありだったお前が言うな的な文句はジョブズに対して言いたいが、ここでは本題から外れるので特に触れない。

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