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Sunday, October 21, 2007

マイ・十大小説

最近「お気に入りの○○を上げよ」というのを良く見かけるんだけど、そういうのは結構好きなので自分でも書いてみた。とりあえず愛・蔵太さんのところを参考に”十代小説”に偏らないように配慮しつつ(笑)

1.十五少年漂流記(ジュール・ヴェルヌ、波多野完治ほか多数訳あり)



保育園の先生が誕生日プレゼントに買ってくれたのがこれだった。これを読むことがなければ今の俺は無いというぐらい人格形成に大きな影響を与えた本。小学校に上がって漂流・冒険小説を図書館で読み漁った思い出が蘇ってきたなあ…
そうそう、wikipedia読んでたらこの作品から影響を受けている作品にピーターパンが無いよな、とか変な文句をつけたくなったんだけどここではパスしとこう。

2.ゲド戦記(アーシュラ・K=ル・グウィン、清水真砂子訳)


言霊を軸にした圧倒的な世界観の構築力と確かなプロット。ファンタジーは高次元の文章力が必要であり、秀逸なアイディアとともにル・グウィンの天才性を納得させてくれる作品。これを面白いと思ったら是非SF作品の方へも手を伸ばして欲しい。ちなみにジブリアニメ版は”別次元”のシロモノなので注意して挑むこと(笑)


3.ローズマリーの赤ちゃん(アイラ・レヴィン、高橋泰邦訳)

観たのは映画が先なんだけど、観たことが無い人にはポランスキーの持っている叙情性を廃した小説をこそ先に読んで欲しいと思う。俺はこれを読んで持っていたホラーに対する概念の認識がちょっと変わった。


4.呪われた町(スティーヴン・キング、永井淳訳)

ブラム・ストーカーの古典はもちろん素晴らしいのだけれども、俺の中でずっしりと根を下ろしているヴァンパイヤに対するイメージはこの作品に負うところが大きい。アメリカの持っている地域性(閉鎖性)や政治色も濃く反映されているのだが、そこがキングならではの泥臭さを醸し出しているのが興味深く、また魅力的でもあったりする。


5.ゴーメンガースト三部作(マーヴィン・ピーク、浅羽莢子訳)

ゴシックという言葉のイメージを文章で伝えるにはこういう描写がありなんだなあと読んでから思ったことを覚えている。これは翻訳者である浅羽莢子氏の翻訳力(文章力)に負うところも大きいのだけど。
未完が故に想像力も膨らむというもので。自身の妄想力養成ギブスとしての役割を担ってくれた作品。


6.死の泉(皆川博子)

日本人に生まれて良かったなとつくづく思う。日本人による日本人のための海外を舞台にした美しい日本語の物語が読めるのだから。耽美で淫靡で重厚な物語を読みたい方は是非。


7.妖星伝(半村良)

伝奇小説の集大成であるとともに作者自身のリビドーと怨念の集大成でもある。1週間ぐらいで一気に読み終えた記憶があるな。SFとしても秀逸なアイディアがちりばめられていて精神が宇宙船となるイメージにはこの小説で初めてお目にかかったような気がする(アニメで伝説巨神イデオンを先に観てたりもするんだけど)。


8.怪人二十面相シリーズ(江戸川乱歩)

ご多分に漏れず俺も図書館にあった乱歩作品にずっぽりとはまったクチで、少年探偵団シリーズは舐めるように読み返したもので。といいつつ俺の世代は名たんていカゲマンの方に思い入れが強かったりするんだけどね(笑)


9.死体蘇生者ハーバート・ウェスト(H.P.ラヴクラフト、大瀧啓裕訳)

ラヴクラフトは俺の血潮、とまでは言わないけど俺自身の重要な一部を占めていることだけは確かだと思われる。特にこの作品は映画とともに血糊と粘液と粘膜を掌の上に乗っけてくれた分岐点の作品だよなと今は感じている。


10.なんて素敵にジャパネスク(氷室冴子)

上記の作品から何でコレ!?とか思われそうだがこれとムーミンを読むことが無かったらコバルトの作品群やライトノベルなんてたぶん読んでないんだよね。クララ白書やこれを家に置いていた従妹に感謝、である(笑)

思えば俺の周りには少女漫画や少女小説が性別を気にせず読める環境が揃っていて当時としては非常に恵まれていたんだなあと感慨深い。貸し本屋もあって母親も漫画含む本を読むということに関しては大らかであったのも良かったんだよな。(「ガラスの仮面」なんかきっかけは俺だけどはまってまとめ買いしてたのは母親だったし)

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