奥の深いオタク雑誌文化圏の話(構図編)
先日の記事に反応していただいたようなので補足も兼ねて返信してみます。
<コンピュータオタク文化がアスキー文化の名の下でひとくくりになるという認識はない
これは分かりました。加野瀬さんのサイトは私も読んでいますので。どっちかというとそちらの意図されている「若い子に今への流れとつながりを認識してもらう」のにアスキー関連だけを語るのは大きな誤解を生みそうな気もしたのでそちらに対する補足という意味合いの方が強いかもしれません。
安田均はTRPG普及とともに海外ゲーム文化をログインなどのゲームよりなマイコンユーザーに知らしめた功績が非常に大きいですよね。私はログインでの彼の記事と海外パソコン紹介コーナーに触発されてAMIGAを買ってしまったクチなので。
<何故徳間が乗り遅れたか
これは徳間がメディアミックスに対応するのが下手だってことにつきるのではないかと。ここなんかを見ると分かる(*)のですが徳間は社風として過去の蓄積に執着しない体質があるように感じます。上層部が自分が売っているものに対して愛がないってのはコメントの欄にある通りではないかと思います。
(1) コンプティークに対するテクノポリス
構図としてはRPG啓蒙&ゲーム周辺情報 VS. CG&裏技&同人 て感じでしょうか。
えー、時期からするとこれは「テクノポリスに対するコンプティーク」の方が良いかも。
かつてテクノポリスを率いていた山森氏(編集長でもありましたよね)の部署(インターメディア)は徳間の中でもかなりの異端でしたので徳間本社の文脈の中では語れないかと思います。それとテクノポリスは小ネタを積み上げて稼いでいく手法が主体でしたので商売としてのメディアミックスはやはり下手だったんだと思います。
そういや銀河英雄伝説は徳間のアニメゲーム系雑誌全部でメディアミックスしていましたね。誌面では全然盛り上がってた記憶は無いですけど。
(2) ファミ通に対するファミマガ
ファミ通に対応する形ではじまったという要素は大きいのですが裏技や裏テクなどは上記テクノポリスからの流れであろうかと思います。大技林とかのドル箱派生ムックもありますよね。
ファミ通に対するファミマガの場合に関してはファミマガがファミ通に対する優位性をはっきり見出せなかったことと、小中学生以上の世代にアピールしなさ過ぎたのが衰退の原因であろうと考えています。
余談ですが、ゲーム誌は追いかけるとキリが無いのはその通りで、私がゲーム会社広報・製作管理だった当時も雨後の筍のように生まれては消えを繰り返していました。覇王(マガジン)とかどう括って良いのやらよく分からない雑誌もありましたし。
(3) NEWTYPEに対するアニメージュ
ここは読者として楽しんでたんですけど詳細は分かりません。もっと詳しい方は沢山いらっしゃるので迂闊なことは言えなかったり。
(4) アフタヌーンに対するキャプテン【ベアーズマガジン(ウルトラジャンプの前身)に対するキャプテンが良いのかなぁよく分からん】
キャプテンとは違いますけど、徳間の功績としては「アニメータに連載漫画を書かせた」ってのもありますよね。天野嘉孝や湖川友謙、金田伊功、平野俊弘に連載漫画を描かせたのは後にも先にもここだけかと思います。(雑誌名はど忘れした。「モーションコミック」だっけ?)
書いてて思ったんですが、意外と徳間発の文化があるんですけどそのどれもが金にならない(なりにくい)んだよなあ、と。読者(ユーザー)には非常に喜ばれたんですけど発信した側にはその時点では感謝されこそすれ儲けはほとんど無いってことが結構あったんではないかと思います。(インターメディア周辺だけに限って、ですけど)
考えたら同人ユーザー向けPCエンジン用の開発キットCD-ROMなんて非常に少ないマニアしか喜ばないんですよね。そして私はそれを喜んでいたマイノリティの一人であったと。むー。
(*)今は再構築中のようなので観られないのですがこのサイトの管理人さんが徳間に「MSXFANに掲載されていたファンダムプログラム(読者投稿のプログラム)をサイトに掲載したい」というメールを送ったところ「もう雑誌もないしとくに権利を主張するつもりもないので投稿された方の承認が取れるのならうちはかまいませんよ」という返事をもらったようです。再構築前にはそのメール全文も掲載されていました。執着がないということは裏返せばその部分に関しては愛も無いということにも繋がりますのでここに例として挙げさせていただいた次第。
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